01. スマートフォンのみで、360度VRライブストリーミング.

現在、発売されているInsta360Airを用いた、VRライブストリーミングをリサーチしています。

今回の最大の特徴は”PCレス ストリーミング”です。つまり、従来のVRライブストリーミングのためには、高性能かつ高価な特別仕様のデスクトップPCと複数台のGoProと360度カメラのリグが不可欠でした。また、複数のカメラをPCに接続するためには多くのHDMIケーブルやカメラを常に充電するためのUSBケーブルが必要です。そして、高画質でハイクオリティーの360度VR動画を配信するにはこの方法が最適で、配信用のソフトウェアである”VahanaVR”は様々な360度カメラに応じたプロ仕様の技術が利用できます。

しかしながら、配信のためには、PCや電源、固定のインターネット回線、丈夫な三脚や360度カメラの放熱対策が必要で、撮影オペレーションやソフトウェアのコントロールのために専門的なプロの知識や複雑な技術習得が不可欠でした。

そのため、DENDEN DESIGNチームでは、このようなVRライブストリーミングにおける諸問題を解決するために、スマートフォンと安価なカメラのみで配信する方法をリサーチしています。

また、カメラとスマートフォンのほかに、特に野外の現場における配信で重要なモバイルバッテリーと安定したモバイルインターネット回線についても、様々な製品をもとに検証をしています。

*パッケージ内容

・Insta360Air(USB Type-C仕様) : 2
・Google Nexus5X : 2
・USBモバイルバッテリー : 2
・USBケーブル(USB Type-C仕様) : 2
・モバイルルーター : 1
(Wimax2+ or アップロード制限のないLTEモバイルルーター)
・USBケーブル : 1(モバイルルーター充電用)

安定した360度VRライブストリーミングを専門知識や複雑なオペレーションスキルなく実現。

Insta360Airの実力

02. Insta360Airをスマートフォンに装着

Nexus5XのUSB Type-CポートにInsta360Airを装着します。そして、装着と同時にスマートフォンの画面が自動的に上下反転表示に切り替わり、Insta360Air専用のアプリケーションが起動しますので、カメラが上になるように持ち替えます。

また、配信設定を行う前に、必ずバッテリー残量を確認してください。Nexus5Xで6Mbps設定の配信を行う場合は、最適な状況下で45分程度の連続配信が可能です(※検証の結果)。従って、配信の時間をできる限り長くするために、バッテリー残量を100%にしておく必要があります。そのため、モバイルバッテリーはもちろんですが、より充電時間を短くするために”急速充電”に対応したACアダプターを用意しておくと安全です。今回配信で使う”Nexus5X”は急速充電に対応しているスマートフォンのため、急速充電可能なACアダプターとUSB Type-Cケーブルさえあれば、通常の数倍の速度で充電されます。これは現場での配信オペレーションの際に、万が一の危機に備えるため、短時間でスマートフォンのバッテリー残量を回復する方法として最も有効です。

*充電のために

今回はAUKEY社製のUSB充電器 2ポートを用いています。

最大出力電流が2.4Aですので、携帯端末の充電時間を短縮可能です。

Amazon 製品ページ

*充電が開始されると、Nexus5Xのロック待ち受け画面の下部に”急速充電中”と表示されます。急速充電でない場合は、”低速充電中”もしくは”充電中”と表示されるようです。

03. Insta360Airアプリのストリーミング設定

Insta360Airの装着とスマートフォンのバッテリー残量を確認し、アプリ画面から”LIVE”を選択します。そして、ビットレート・解像度・RTMPを設定していきます。

また、Insta360Airの最大の特徴である”Advanced stabilization technology”をオンにします。これにより、スマートフォンを常に水平に保つための撮影技術がなくても、自動的に水平を維持した360度動画の撮影が可能です。

*配信プラットフォーム

配信先のプラットフォーム(Facebook or Youtube)を選択するか、もしくはRTMPを直接設定することも可能です。今回は、DENDEN DESIGNチームのYoutubeアカウントに事前に設置したライブイベントに割り当てられたRTMPを直接指定して配信します。

04. ”Advanced stabilization technology”の実力。

Insta360Airのアプリケーションに実装されている”Advanced stabilization technology”の機能をオンにすることで、スマートフォンを水平に保つことなく、簡単にスタビライズされた映像を収録することができます。

例えば、水平が保たれていない映像を配信した場合、まるでジェットコースターに乗っているときのように、映像が左右上下に荒れて傾いてしまいます。これは、HMD(オキュラアスリフトやGoogleカードボードなど)での視聴の際に最大の問題です。VRライブストリーミングでは、リアルタイムに配信されている映像の水平を保つためのポストプロダクションでの処理が不可能です。そのため、野外での手持ち配信に用いる360度カメラは、必ず”スタビライズ機能”が実装されているものを使用する必要があります。また、市販のスタビライザーでは専門的なオペレーションスキルや充電管理、運搬の手間などのいくつかの負担があり、プロでないと難しいというのが現状です。

今回ライブストリーミングに用いた”Insta360Air”はソフトフェア上の高度なアルゴリズムで水平を維持しているため、特別なスタビライザーや専門知識を一切必要としない撮影が誰でも可能です。このカメラの今後の進化に期待しています。